司令官の女房は・・・

 

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 国民性というものを比較するととても面白いことは皆様もご存知かと思います。

 この国民性の違いはジョークにもなっています。

 かつて聞いたジョークで、なるほどね、と思ったものを一つご紹介します。

 

 各国のビジネスマンを集めた商談会が地中海を航行するクルーズシップの船上で開催されました。地中海の各地を回りながら、現地の産業を研修する企画です。

 ギリシャ人船長が運航するこの船がエーゲ海を航行中、船火事を起こしたため、早く総員を退船させなければならなくなりました。

 商談会に参加していた各国のビジネスマンが退船する頃には救命ボートは他のお客さんを乗せて海面に降ろされており、ビジネスマンたちは海に飛び込まなければならなくなりました。

 ギリシャ人船長は、尻込みするビジネスマンを回って説得に当たります。

 

 アメリカ人ビジネスマンには、

 「飛び込むと英雄になれますよ。」

 

 イギリス人ビジネスマンには、

 「飛び込むと紳士になれます。」

 

 ドイツ人ビジネスマンには、

 「この場合には飛び込むのが規則です。」

 

 イタリア人ビジネスマンには、

 「飛び込むと女の子にもてますよ。」

 

 日本人ビジネスマンには、

 「みんな飛び込みましたよ。」

 

 韓国人ビジネスマンには、

 「日本は飛び込むようですよ。」

 

 これで目出度く総員が救助されたということでした。

 

 

 各国の国民性が、そう言われればそうだよね、と思わされます。

 

 一方で、私は国が違っても変わらない普遍の真理をかつて発見したことがあります。

 いずれ、これをテーマに社会学の論文でも書こうかと思っています。

 

 米軍の連中と話をしているときに、何気なく「日本では司令官の女房は司令長官と呼ばれるのだけど、そっちはどう?」と聞いてみたのですが、即座に返ってきた答えが、「「俺たちだけだと思っていたら、サムライの国の日本もそうか?」

 

 いろいろな国の海軍が一堂に会して演習を行うためにハワイに入港した際、レセプションで会ったイギリス、オーストラリア、ニュージーランドの海軍も同様の返事でした。

 別の機会に会ったカナダの軍人は、誇らしく「それは間違いない。うちの女房は偉い」と断言しました。

 

 ロシア海軍300周年観艦式に参加のためウラジオストックに入港した時、ロシア太平洋艦隊旗艦「アドミラル・パンテレーエフ」の艦長に同じ質問をし、米、英、豪、加なども同様であると伝えたところ、彼は驚いたような顔をして、「西側でもそうか・・・・」とつぶやきました。

 この時は韓国海軍も隣に入港していたので、その艦長に同じ質問をしたところ、恥ずかしそうに「少なくとも私の家ではそうだ。」と言いました。

 その隣に入港していた中国海軍の司令部幕僚に聞いたところ、彼は英語が話せなかったので、通訳を通じて聞いたのですが、質問を理解できないようでした。

 

 これまで、その他のいろいろな海軍の軍人に同じ質問をしてきましたが、明確にそうではないという返事は一度も聞いたことがありません。

 機会があれば、陸軍の軍人に聞いてみたいと思っています。